大ヒットしている古書を巡るミステリーシリーズも残るところ後2冊のようだ。
毎回様々な作者による古書をテーマとするのだが、今回は太宰治がテーマになっている。
私は太宰治を読んだことがないし、雰囲気的に好きな作家ではないので、今回はあまり楽しめなかった。
続きを読む ビブリア古書堂の事件手帖6
「ミステリー」タグアーカイブ
その女アレックス
4つのミステリーランキングで第1位を獲得した作品である。
看護師の女性アレックスは、突然誘拐され、裸で木箱に入れられ地下室の天井から吊るされる。
徐々に衰弱するアレックスを、フランス警察は救出できるのか。
しかし、本書の本質は救出劇ではない。
二転三転する展開に、読者は翻弄される。
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魔術師
車椅子の探偵、元鑑識のライムが戦う今回の敵は、魔術師である。
科学者であるライムを物理的、心理的マジックで苦しめる。
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チャイルド44
スターリン体制下のソ連。
社会主義国家では、犯罪者の存在は認められなかった。
子供ばかりを狙う連続殺人鬼を負う主人公は、国家に対する反逆者者として扱われる。
何とも重く、辛い探偵小説である。
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ナイチンゲールの沈黙
「チームパチスタ」シリーズの2作目である。
昼行灯のグッチーのダメダメさも、ロジカルモンスターの横暴さも健在である。
更にパワフルなキャラクターが加わり、ますます盛り上がって来た。
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フロスト気質
どうしようもなくだらしない、我らがフロスト刑事が帰ってきた。
イギリスの地方都市にあるデントン署は、今日も手に余る量の事件に消化不良を起し、フロストのいい加減な捜査に頼るしかない。
フロストの出たとこ勝負の推理は、最終的には、何となく事件を解決してしまう。
この面白さは、読まなければ分からないだろう。
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マーダー・プラン
安楽死を提供する通称ドクター・デスが、自ら考案した安楽死装置で惨殺された。
ロス市警のマイロの依頼で、臨床心理医のアレックスは犯人を追う。
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石の猿
全身麻痺の車椅子鑑識官リンカーン・ライム・シリーズの新作である。
もっとも最新作の「ウォッチメーカー」が既に高い評価を得ているが、文庫版で揃えている私には、「石の猿」が最新作である。
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犯人に告ぐ
劇場型犯罪には劇場型捜査で対抗する!
警察上層部の無茶な発想で、連続児童殺人犯の捜査責任者巻島が、TV番組に出演し、犯人に呼びかける。
コメディではなく、どちらかというと重めのエンターテーメントである。
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誰か
連続殺人鬼も登場しない、密室トリックも、暗号もない。
普通の人たちの、ちょっとした事件である。
それをでも、エンターテーメントの職人は楽しませてくれる。
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