アシモフのユーモア短編集。
アシモフの小説はすべてが面白いと思っていたのだが、この短編集はしっくり来なかった。
アシモフほどの才人でも、そういうことはある。
各編のはじめにあるアシモフの語りが面白い。
彼が、どういう心持ちで小説を書いていたかがよくわかる。
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「ユーモア」タグアーカイブ
われはロボット
「銀河帝国は必要か?」で、アシモフの作品について解説されていたのを読んで、俄然読み直してみたくなった。
こどもの頃に読んだはずだが、いい感じに忘れているので、今読んでも楽しく、発見がある。
ちょうどKindleで安く買える作品で多いので、この機会にコンプリートを目指してみたいと思う。
まずは、ロボットSFの古典にして、始祖とも言えるこの短編集からだ。
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マーダーボット・ダイアリー
自分でハッキングして、ホストコンピュータとの接続を切った保安ロボットの冒険。
人間嫌いで趣味が連続ドラマの鑑賞である。
自らを「弊機」と呼ぶこのボットがとにかく愛らしい。
この小説はそれに尽きる。
是非、続編も読みたい。
シリーズ化して、コンスタントに読みたい。
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ガイコツと探偵をする方法
私の好きな、コメディタッチのミステリーである。
シングルマザーである主人公が仕事で実家に帰ったところ、殺人事件に巻き込まれる。
普通と違うのは、彼女の家には、動いて言葉を喋るガイコツが居ることだった。
彼女は、ガイコツと協力して事件の真相を究明する。
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アリス殺し
ファンタジーであり、ミステリーであり、SF的でもある不思議な小説だった。
何よりも「ふしぎの国のアリス」的無意味な会話がマシンガンのように繰り出されるのが嬉しい。
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ニューヨークの魔法使い
田舎から出てきた女の子ケイティは、上司のパワハラに苦しみつつ、なんとかニューヨークで生活していた。
そんな彼女がスカウトされたのは、魔法を売る会社だった。
普通過ぎる彼女は、全く魔力を持っていないがために、魔法による目くらましも効果がない。
だから、魔法による誤魔化しを発見する担当になって欲しいとのことだった。
この「魔法製作所」は、大人向けのファンタジーシリーズであり、ハリー・ポッターよりも私はこちらが好きだ。
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われらはレギオン1
宇宙を舞台にしたスペース・オペラだと思ったら、まるで違った。
未知の惑星の開拓、敵宇宙船との戦い、人類の救出というスペオペ的内容だが、主人公のキャラによって、とても面白い話になっている。
主人公は宇宙船のAIである。
人間の意識を移植したタイプのAIであり、だんだん増えていく。
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ホラー映画で殺されない方法
バカな本を買ってしまった。
ホラー映画の中の登場人物である自分が、いかに殺されないかについての手引書である。
こんなマニアしか買わない本が出版されるのだから、アメリカは懐が広い。
日本での翻訳版は、きっと売れていないと思う。
こんな本は、マニア同士の飲み会くらいでしか使いようがない。
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フロスト始末
だらしなく、お下劣だが憎めない中年刑事ジャック・フロストの活躍が楽しめるのもついに最後である。
とても寂しいが、作者が死んでしまったようなので仕方ない。
最後の本作も、安定のフロスト品質で、品のない彼のセリフと行き当たりばったりの捜査が楽しめる。
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宇宙探偵マグナス・リドルフ
ジャック・ヴァンスによるユーモアSFである。
主人公である白髭の老紳士マグナス・リドルフは、宇宙探偵というよりもトラブルシューターである。
顧客からの依頼を受けて、またはたまたま巻き込まれて、リドルフ独特のセンスで問題を解決する。
しかし、問題が拡大することも多く、彼自身がトラブルを作っている気もする。
欲深い関係者をやりこめるリドルフの活躍は、読んでいて心地よい。
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