絶対失敗しない、バカバカしいくらい小さな習慣を目標とすれば、必ずうまくいく。
この本の主張は、これだけである。
その主張の根拠となる著者の経験や心理学の研究が紹介されている。
確かに、この方法ならうまくいく気がする。
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実践ポジティブ心理学
心のあり方についての斬新な仮説「脳はなぜ『心』を作ったか」の作者によるポジティブ心理学の紹介である。
著者は、ロボット工学の専門家だったが、進化心理学からポジティブ心理学まで幅広い分野を対象としている。
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暴走する脳科学
fMRI等による脳内活動の計測機器の発展と、ディープラーニングなどのAI技術によって、脳科学は猛烈に進化している。
また、ゲノム解析終了後、次のフロンティアとして、各国は脳科学の研究に多くの予算を設定している。
このような現状で、本書は、脳科学について、哲学の立場から検討している。
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マインドハンター
連続殺人犯のプロファイルを元に捜査を行うFBIの行動科学課の誕生を、関係者が語ったノンフィクションである。
行動科学課は、映画「羊たちの沈黙」やTVドラマ「クリミナル・マインド」でも有名な部署である。
実際の事件の解決に至る経緯は興味深いが、読み物としてはメリハリに欠ける気がする。
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無意識の整え方
「脳はなぜ『心』を作ったのか」で意識の役割について革新的な仮説を提示した前野隆司による対談集である。
合気道の達人、僧侶、コーチングの指導者、医者といった異なる分野の相手と無意識について語り合う。
アプローチの仕方は違うが、無意識を重要視する面では共通している。
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脳はなぜ「心」を作ったのか
「心」すなわち「意識」がなぜ作られたかを進化の観点からシンプルな仮説を提示している。
とてもわかり易く、納得のいく仮説なのだが、本当にこの通りなら、人間の神秘性が失われ、少し残念だ。
しかし、マービン・ミンスキーの「心の社会」以来のパラダイム・シフトと言える考え方である。
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図解モチベーション大百科
モチベーションについては、学習の継続と関係が深いので心理学の研究の本を良く読んでいる。
だから、この本を読んでも知っている法則がほとんどだが、見易くまとまっているので、知識の整理にはちょうど良い。
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リスクにあなたは騙される
人間が過度にリスクを感じてしまう原因を心理学的に分析している。
ダニエル・カーネマンの「ファスト&スロー」で提唱された脳の2つの機能が前提となっている。
この本では、原始的で迅速な判断をする機能を「腹」、理性的だが怠け者で判断の遅い機能を「頭」とし、人間の判断は「腹」が基本となっているため、実際よりもリスクを高く見積もってしまう、というのが基本的な考え方だ。
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エクソダス症候群
火星生まれの精神科医が、故郷の火星に戻り開拓地の精神病院に努めることになるが、そこは薬も機器も不足しており、古い手法を使った医療に忙殺されることになる。
地球では患者が突然自殺する病が流行しつつあったが、火星ではエクソダス症候群と呼ばれる脱出願望が広がりつつ合った。
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お金の増やし方・守り方
行動経済学の知見を使って、お金を増やす習慣を作ろう、悪い業者に騙されないようにしよう、という本である。
行動経済学の本は結構読んでいるので、知っていることが多かったが、貯金と保険の役割の違いなどは、とてもためになった。
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