「心理学」タグアーカイブ

色は語る

色は語る 色彩と心理の不思議な関係を読む (だいわ文庫)「女の子はピンクが好き」など、よく言われることだ。
しかし、本書の著者はそれは違うという。
色の持つ意味は、人間の本能の刻まれているというよりも、文化の影響が大きい。
色についての豊富な文化的背景が語られる本書を読むと、色と人間の関係の奥深さと、我々が思っている色に対するイメージが、近年形成されたものに過ぎないことを知ることができる。
色にこれほど歴史があるとは!
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「幸せをお金で買う」5つの授業

「幸せをお金で買う」5つの授業 (中経出版)「いかにお金を稼ぐか」という本は多いが、この本は「いかにお金を使うか」についての本である。
また、「いかに経済的にお金を使うか」ではなく「いかに幸せになるためにお金を使うか」がテーマである。
考え方はポジティブ心理学に近い。
ボランティアや寄付について、当然のように書かれているのもアメリカらしい。
他人のためにお金を使うのは、人を幸福にするようだ。
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暴走する脳科学

暴走する脳科学~哲学・倫理学からの批判的検討~ (光文社新書)fMRI等による脳内活動の計測機器の発展と、ディープラーニングなどのAI技術によって、脳科学は猛烈に進化している。
また、ゲノム解析終了後、次のフロンティアとして、各国は脳科学の研究に多くの予算を設定している。
このような現状で、本書は、脳科学について、哲学の立場から検討している。
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マインドハンター

マインドハンター──FBI連続殺人プロファイリング班 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)連続殺人犯のプロファイルを元に捜査を行うFBIの行動科学課の誕生を、関係者が語ったノンフィクションである。
行動科学課は、映画「羊たちの沈黙」やTVドラマ「クリミナル・マインド」でも有名な部署である。
実際の事件の解決に至る経緯は興味深いが、読み物としてはメリハリに欠ける気がする。
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無意識の整え方

人生が変わる! 無意識の整え方 - 身体も心も運命もなぜかうまく動きだす30の習慣 - (ワニプラス)「脳はなぜ『心』を作ったのか」で意識の役割について革新的な仮説を提示した前野隆司による対談集である。
合気道の達人、僧侶、コーチングの指導者、医者といった異なる分野の相手と無意識について語り合う。
アプローチの仕方は違うが、無意識を重要視する面では共通している。
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脳はなぜ「心」を作ったのか

脳はなぜ「心」を作ったのか「私」の謎を解く受動意識仮説 (ちくま文庫)「心」すなわち「意識」がなぜ作られたかを進化の観点からシンプルな仮説を提示している。
とてもわかり易く、納得のいく仮説なのだが、本当にこの通りなら、人間の神秘性が失われ、少し残念だ。
しかし、マービン・ミンスキーの「心の社会」以来のパラダイム・シフトと言える考え方である。
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