又吉直樹がMCを務めるNHKの教養番組の書籍化である。
ひとつ前の番組は経済学だけだったが、この番組では幅広い分野が対象になっている。
当たり外れはあるが、面白い回が多い。
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「生物学」タグアーカイブ
ソロモンの指輪
有名な動物行動学の古典である。
ひな鳥が生まれて初めて見たものを親と思う「インプリンティング」は、この本で有名になった。
研究所というより、ローレンツ先生の動物観察日記という感じで、楽しく読める。
何よりもローレンツ先生の動物好きが伝わってくる本である。
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樹木たちの知られざる生活
ドイツの森林管理官による樹木の生態に関する本である。
樹木たちの驚くべき生活が語られている。
樹木たちには社会生活があるのだ!
樹木たちは、お互いにコミュニケーションを図り、助け合って森を維持している。
こんな設定のSFがあったら、きっとまゆつばだと思う。
しかし、現実はセンス・オブ・ワンダーに溢れている。
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合成生物学の衝撃
コンピュータを使ってDNAを設計し、この世には存在しない生物を作り出す。
それが「合成生物学」である。
SFのような話だが、現実に合成生物は作られている。
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昆虫こわい
「昆虫こわい」の「こわい」は、落語の「まんじゅうこわい」的な意味の「こわい」である。
本当は大好きだけど、「こわい」と言っておいて方が相手が寄ってくるかもしれない、という期待を込めた言い方なのだ。
昆虫バカの昆虫博士が、世界中で昆虫採集をしている様子が楽しげに語られている。
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熱帯アジア動物記
この頃、フィールド研究に興味がある。
いまさらフィールド研究をする研究者になろうとは思っていないが、フィールドで研究する科学者たちの記録は、冒険小説としても楽しめる。
フィールド研究の本を探していたら、「フィールドの生物学」というシリーズを発見した。
シリーズ1冊目は、アジア圏での野生動物の観察と保護についてだった。
読んでみると、生物学的な説明よりも、研究者の現地での苦労や工夫の方が面白かった。
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バッタを倒しにアフリカへ
貧乏昆虫学者のアフリカにおけるバッタ研究の冒険。
研究者の生活がいかに大変か知ることが出来ると共に、研究者の現代の冒険が楽しめる。
バッタの生態についての記述が少ないと思ったら、そちらは別の本があるようだ。
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生物に学ぶイノベーション
生物の持つ多様な能力を人間生活に応用する「生物模倣技術(バイオミミクリー)」についての本である。
生物の持つ能力については、驚くばかりである。
しかし、技術に適用する例は、あまりビックリするようなものはなかった。
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ざんねんないきもの事典
不思議な形態や行動をする生物は多い。
この本は、ユーモラスな視点で、生き物の不思議な(残念な)形態や行動を集めた事典である。
各ページのイラストやとぼけたコメントを読むと笑ってしまう。
子供が読めば、生物学者を目指そうと思うかもしれない。
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破壊する創造者
この本のテーマは「共生」である。
ダーウィンの進化論は、「突然変異」による進化で語れれることが多いが、本書では、進化のエンジンとして「共生」が重要であることが、多くの事例を使って説明されている。
読んだ人の生命観に影響を与える一冊である。
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