驚くべき理論である。
本当なら凄いが、どごまで信じて良いものか。
「通貨を創造できる国においては、赤字は問題ではない。
お金は作れば良いのだから。
問題はインフレだけである」
簡単に言うと、このような理論である。
本当であれば、世界最大の赤字国家である日本には喜ばしいことだが、いままでの常識と真っ向からぶつかるこの考え方を簡単には信じられない。
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「経済学」タグアーカイブ
データで見る行動経済学
論文のような本だった。
「ナッジ」のワンテーマの研究論文で、アメリカ等の国々で政策へのナッジの受け入れ態度の調査と分析の結果を報告している。
様々な課題については検討はしているが、結論は出せず、それを正直に認めている。
統計解析部分は難しく、一般読者に売れたのだろうか、と心配になる。
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父が娘に語る経済の話。
父親が娘に語り聞かせるような形で、経済についてやさしく説明している本である。
言葉の使い方はやさしく、分かりやすいように説明しているが、経済の根本に関するテーマなので、理解するのはなかなか難しい。
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「産業革命以前」の未来へ
「人類500年の歴史から新しい大航海時代の到来を描き出す」という帯の宣伝には惹かれるものがある。
本書で言う「大航海時代」とは、産業革命以前の独立自営業の世界への「先祖返り」である。
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物欲なき世界
「欲しいモノがなくなった」というのが、先進国の人々の共通の認識ではないだろうか。
それはそれで、満たされた社会と見ることも出来るが、消費を前提とした資本主義には大きな問題である。
20世紀を動かしていた人々の「物欲」が失われた後、どのような世界が到来するかについて書かれた本である。
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お金2.0
題名から受けるイメージと異なり、財テクの本ではない。
新しい経済のあり方とそこでの生き方について書かれた、どちらかというと経済学方面の本である。
個人が経済圏を作れるようになる時代が目前に迫っている。
著者は、これを経済の民主化と呼んでいる。
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お金の増やし方・守り方
行動経済学の知見を使って、お金を増やす習慣を作ろう、悪い業者に騙されないようにしよう、という本である。
行動経済学の本は結構読んでいるので、知っていることが多かったが、貯金と保険の役割の違いなどは、とてもためになった。
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スペース金融道
ナニワ金融道の宇宙版かと思ったら、なかなかSFしているコメディだった。
新星金融は、相手が人工生命だろうが、惑星だろうが融資し、どんな手段を使っても取り立てる。
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ブロックチェーン革命
ブロックチェーンは金融に革命をもたらすらしい。
という噂は聞いていたが、よく分からないので、まとまった説明をしている本を読んでみることにした。
技術的には納得したとは言い難いが、本当に説明されているような機能があるのなら凄いことになる。
影響は金融だけではなく、あらゆる分野に及ぶ可能性がある。
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人口と日本経済
日本の人口が減少傾向にあるのは明確な事実である。
人口減少は経済的には負のインパクトがあるが、現在の日本は悲観的になり過ぎている、というのが著者の主張である。
たとえば生産性に一番影響があるのは、人口増ではなくイノベーションである。
というようなことを、豊富な統計資料を使って説明している。
興味深い本だった。
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