アメリカの先進企業で流行っている瞑想のことを「マインドフルネス」と呼ぶらしい。
本書は、マインドフルネスがどのようにしてアメリカで生まれ、企業に受け入れれれていったかの歴史が説明されている。
私としては、マインドフルネスはどのような効果があって、どのような実践すればいいか知りたかっただけなので、歴史についての講釈が長すぎた。
「マクマインドフルネス」と呼ばれるマインドフルネスの商業化に対する反対運動の方が興味深かった。
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「脳」タグアーカイブ
見てしまう人々
「レナードの朝」の原作者として有名な精神科医サックスの最新作である。
本作では、あらゆるタイプの幻覚について語られている。
彼や他の医師や心理学者によって報告された幻覚は、すべて現実であり、本人には辛い症状の場合もある。
しかし、幻覚にはどこか惹かれるものがある。
また、幻覚は異常な現象ではなく、健常な人間でも日常的に体験する可能性があることがわかる。
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のうだま2
「のうだま」シリーズ2作目のテーマは「記憶力」である。
「記憶力は年齢とともに衰えるわけでない」のは、とりあえずめでたい。
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のうだま
「キッパリ!」で人気のイラストレーターと若手脳研究者のコラボによる解説書である。
ちなみに、「のうだま」とは「脳」を「騙す」こと。
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つぎはぎだらけの脳と心
人間の脳は、案外いい加減な作りであり、それ故に、人間らしい感情や文化が生まれている、という面白い視点の本。
神経科学者の著作だけあって、読んでみると、納得してしまう。
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快感回路
快感の原因を生理学的に究明し、各種依存症を克服する可能性について書かれた本である。
生理学的に見ると、人間の精神も特殊なものではないような気がしてくる。
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フレーミング
自閉症の持つ特殊な能力と差別について多く語られている。
その分野には興味がないのだが、それ以外の部分で面白い考え方が多く提示されている。
テーマ以外が面白いという不思議な本だった。
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進化しすぎた脳
この頃、脳の研究に興味がある。
行動分析学を調査していたところ、周辺分野として脳の研究にも接したが、常識と違う研究成果が多く、興味をそそられる。
fMRIなどの測定技術の進歩が、新しい研究を推進しているようだ。
大脳生理学系は専門ではなかったので、高校生の対談というスタイルである本書から読んでみることにした。
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脳を活かす勉強法
脳科学者・茂木健一郎による、脳科学から見た正しい勉強法である。
内容的にはNHKの「プロフェッショナル」の特集に近いものだった。
学ぶことの面白さに目覚めれば、脳はどんどん学習する、というのが基本的な考え方である。
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脳と仮想
脳科学者・茂木健一郎による哲学書である。
人間は外部の状況を、脳で解釈することによって理解出来る。
外的状況を直接知り得ないということでは、現実と仮想の区別はない。
それを前提として世界をどのように理解するか、を語った本である。
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