17年ぶりになる京極堂シリーズの新作である。
読みやすいのだが、分厚いのでなかなか進まない。
今回は電子書籍で購入したのだが、読んでも読んでも進捗のパーセンテージが進まない気がした。
登場人物が多いので混乱する。
今回は、あまり妖怪小説っぽくなかった。
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「ミステリー」タグアーカイブ
映画「ミステリーという勿れ」
偏屈な大学生が鋭い観察力で事件を解決していくテレビドラマの劇場版。
強引な設定だが、なかなか面白かった。
ここ一番で、テーマ曲である「カメレオン」で泣かせる構成はテレビと同じ。
児童虐待テーマなのは基本的に変わらない。
テレビ版のレギュラーがいないのが寂しい。
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八つ墓@NHK
意外に面白かった。
原作は読んだはずだが、全然忘れていたので楽しめた。
青年が自分の出自を巡るゴシックホラー的な展開。
テンポが良く、美術と照明も良い。
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殺しへのライン
ホーソーン&ホロヴィッツ・シリーズ3作目。
このシリーズの魅力は探偵役ホーソーンのキャラクターであろう。
鋭いのは確かだが、善人なのか判然としない。
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異常【アノマリー】
フランスのSFのような、純文学のような不思議な作品だった。
登場人物が多く、途中までは流れを掴むのが難しい。
結局、何を主張したいのか、よく分からなかった。
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怪異猟奇ミステリー全史
前半の西洋におけるミステリーの歴史は興味深い。
ゴシックとゴシック・リバイバルに始まり、ホラーとテラーの対比や科学の発達を背景とした探偵小説の台頭など、知らなかったミステリーの歴史が語られている。
後半の日本における展開は、趣味ではなかった。
図書館で借りたのだが、Kindle版で買ってしまった。
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Murder Theory
無茶な生物学者探偵の3作目。
あまりに翻訳が遅いので、原書で読むことにした。
今回のテーマは、人を殺人者にするウイルス!
もうミステリーではない。
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三連の殺意
酷い話だった。
一番驚いたのは、視点が章によって変わるところだ。
最初は地元の警察官の視点で、彼が主人公かと思ったら、16歳で刑務所に入った男の半生と出所後の厳しい暮らしが語られる。
彼が出会った魅力的な売春婦は、後で囮捜査の警察官としてメインキャラの一人として登場する。
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木曜殺人クラブ
イギリスの高級老人ホームの癖のある老人たちが、暇潰し感覚で殺人事件を捜査する。
リーダーは、過去に東側のスパイだったことを匂わせるエリザベス。
殺人事件はひとつでは終わらず、次にまた殺人が起こり、偶然見つかった白骨から過去の事件も明るみに出る。
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シャーロック・ホームズ絹の家
コナン・ドイル財団公認の、初めてのシャーロック・ホームズ新作。
さすがはアンソニー・ホロヴィッツ、読ませる!
本編のキャラクター達が嬉しい形で登場して、脇役もさりげなく共演する。
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