行動経済学について、幅広く解説されている。
行動経済学について興味があり関連する本を読んでいるので、当たり前だが、ほとんどは知っていることだった。
このような俯瞰的な本を読むのは知識の整理には良いのだが、刺激に乏しい事は否めない。
どのように本を選べば良いのだろう?
やはり、その分野の歴史をおさえた上で、最新の理論を読むべきなのだろうか?
行動経済学のマクロ的利用の限界が語られているのが、目新しかった。
続きを読む エッセンシャル版行動経済学
「経済学」タグアーカイブ
ウォール街のランダム・ウォーカー
投資の世界では有名な書籍。
驚いたのは、45年前に出版されていから、何度も版を重ねて、私が読んだのは12版である。
新しい金融商品がどんどん出てくるので、それを分析して、版を重ねているらしい。
それでも、インデックス投資が一番!という主張は変わらない。
新しい商品と比較して、インデックス投資の良さを再確認している。
すべてを理解したとは言えないが、何度か読んで投資の知識を高めていきたい。
続きを読む ウォール街のランダム・ウォーカー
財政赤字の神話
驚くべき理論である。
本当なら凄いが、どごまで信じて良いものか。
「通貨を創造できる国においては、赤字は問題ではない。
お金は作れば良いのだから。
問題はインフレだけである」
簡単に言うと、このような理論である。
本当であれば、世界最大の赤字国家である日本には喜ばしいことだが、いままでの常識と真っ向からぶつかるこの考え方を簡単には信じられない。
続きを読む 財政赤字の神話
データで見る行動経済学
論文のような本だった。
「ナッジ」のワンテーマの研究論文で、アメリカ等の国々で政策へのナッジの受け入れ態度の調査と分析の結果を報告している。
様々な課題については検討はしているが、結論は出せず、それを正直に認めている。
統計解析部分は難しく、一般読者に売れたのだろうか、と心配になる。
続きを読む データで見る行動経済学
父が娘に語る経済の話。
父親が娘に語り聞かせるような形で、経済についてやさしく説明している本である。
言葉の使い方はやさしく、分かりやすいように説明しているが、経済の根本に関するテーマなので、理解するのはなかなか難しい。
続きを読む 父が娘に語る経済の話。
「産業革命以前」の未来へ
「人類500年の歴史から新しい大航海時代の到来を描き出す」という帯の宣伝には惹かれるものがある。
本書で言う「大航海時代」とは、産業革命以前の独立自営業の世界への「先祖返り」である。
続きを読む 「産業革命以前」の未来へ
物欲なき世界
「欲しいモノがなくなった」というのが、先進国の人々の共通の認識ではないだろうか。
それはそれで、満たされた社会と見ることも出来るが、消費を前提とした資本主義には大きな問題である。
20世紀を動かしていた人々の「物欲」が失われた後、どのような世界が到来するかについて書かれた本である。
続きを読む 物欲なき世界
お金2.0
題名から受けるイメージと異なり、財テクの本ではない。
新しい経済のあり方とそこでの生き方について書かれた、どちらかというと経済学方面の本である。
個人が経済圏を作れるようになる時代が目前に迫っている。
著者は、これを経済の民主化と呼んでいる。
続きを読む お金2.0
お金の増やし方・守り方
行動経済学の知見を使って、お金を増やす習慣を作ろう、悪い業者に騙されないようにしよう、という本である。
行動経済学の本は結構読んでいるので、知っていることが多かったが、貯金と保険の役割の違いなどは、とてもためになった。
続きを読む お金の増やし方・守り方
スペース金融道
ナニワ金融道の宇宙版かと思ったら、なかなかSFしているコメディだった。
新星金融は、相手が人工生命だろうが、惑星だろうが融資し、どんな手段を使っても取り立てる。
続きを読む スペース金融道