数万台のコンピュータで運用されるシステムの仕組みは生き物のようだ。
考え抜かれた仕組みは感動的である。
高速に処理を行うためにGoogleが選択したのは、普通のコンピュータを多数並列で動かすことだった。
この運用方法では、障害の発生は前提となり、壊れたマシンは切り離されていく。
Googleの本業である検索に特化した作りで、あらゆる処理に向いている訳ではない。
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「IT」タグアーカイブ
〈インターネット〉の次に来るもの
インターネットが普及した現在の次に、何が流行るかを予想したビジネス本かと思ったら、とんでもなかった。
「未来を決める12の法則」とあるが、その先にあるのは、コンピュータと人間の接続による新しい生命体の誕生だった。
まんまSFのような、壮大な思想についての本だった。
とても楽観的だが、それもまた良い。
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生物学探偵セオ・クレイ 森の捕食者
あまり期待していなかったのだが、予想外の拾い物だった。
生物学者が探偵役なのだが、動物に詳しい生物学者ではなく、パターンを解析する情報分析のプロである。
臆病なくせに頑固で、分からないことがあると、周りも見ずに突き進む。
その危うさが、読んでいて心配になる。
そして、後半アクション小説としても面白い。
映像化したら良いと思う。
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絵で見てわかるシステムパフォーマンスの仕組み
システムのパフォーマンスにフォーカスした本は珍しい。
システムの仕組みが分かって面白いのだが、全てが理解できたわけではない。
システムのパフォーマンスが上がらなくて困った時に、もう一度読みたい本だ。
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デジタル・ミニマリスト
SNSは、人から注意と時間を奪う。
人間の脳の働きを研究した企業によって、そのように設計されているからだ。
本当に重要なこのために時間と注意を取り戻そう。
それがデジタル・ミニマリストである。
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VRは脳をどう変えるか?
この本で語られるVR(仮想現実)の主眼はゲームではない。
VRの持つ今までにないメディアの特性が、人間に与える影響について、解説している。
VRは、かつてブームとなったが経済的に失敗した。
現在は、ゲームとしての側面ばかりが強調されているが、この本を読むと、VRの持つ可能性に期待したくなる。
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EDIの知識
仕事でEDIの知識が必要になったので、手軽そうなこの本を読んでみた。
流通で大量の物流をさばくには、電子的な情報のやりとりが必要であり、その結果として、一般の商取引とは会計的な計上認識も異なることが分かった。
しかし、プロトコルの内容までは分からなかった。
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いちばんやさしい量子コンピュータの教本
次に来るトレンドのひとつは量子コンピュータであることは間違いないと思う。
しかし、いろいろな本を読んでも、量子コンピュータを理解することができない。
この本を読んでも量子コンピュータを理解したとは言えないが、量子コンピュータが万能ではなく、特定の分野に強いコンピュータであることは理解できた。
また、根本的な理屈は納得できないものの、量子力学的な特徴を活かしたテクノロジーであることも、うっすらと分かった気がする。
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人間+マシン
世の中、AIに仕事を奪われると不安になっているなか、珍しく楽観的なAI観である。
AIは人間の能力を拡張し、その結果業務プロセスは再設計される。
そして、新しい仕事が生まれる。
基本的には同感だが、そこまですべてがバラ色とは思えない。
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サイバー攻撃の教科書
サイバー攻撃について、具体的なハッカーの手口が解説されている。
習うより慣れろという方針で、ひたすら手順の説明になっている。
その考え方も分かるのだが、もう少し理論的背景を知りたかった。
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