去年までとは違い、今年買い替えたセレナが4WDでないのもあって、今年の年末温泉は、雪を避けて、西寄りを攻めることになった。
「天空海遊の宿末広」と「奥天竜不動温泉佐和屋」である。
初日は名古屋なので、少しのんびりした出発になった。
家を8時に出て、3人をピックアップする。
今年は家庭の事情で一人欠席である。
自転車を搭載しないと、4人乗ってもセレナはかなり広い。
渋滞にも出会わず、浜名湖SAでひつまぶしを食べる。
天気は快晴。
年末とは思えない暖かさである。
1日目の宿「天空海遊の宿 末広」は、三河湾の岬の突端にある。
凍ったら絶対上りたくない急坂の上に、末広はあった。
夕食まで時間があったので、ホテルの隣の西浦園地を散策することにした。
海岸まで下り、松島まで遊歩道を歩いた。
とにかく夕日が美しい。
それに尽きる。
末広では屋上の露天風呂と足湯から夕日が見える。
残念ながら、我々が入る頃には、日は落ちてしまった。
1,500円で貸し切り露天風呂が使えると薦められたので、とりあえず借りてみたが、とても男4人で入れる大きさではなかった。
私は、風呂には入らず、撤収した。
2日目は岐阜城に寄った。
よくぞこんな高いところに作ったものだ!と感心してしまう山城である。
現代は、ロープウェーで気軽に城に行けるが、当時は物資を運ぶのが、さぞかし大変だったろう。
岐阜城は、平成に入ってから鉄筋に大改造したので、とても綺麗である。
ただ、城の中が、あまりに普通の建物で情緒に欠ける。
最上階から観る岐阜の風景は壮観である。
同じような展望が楽しめるレストランで、どて丼を食べた。
これは、東海地方の競艇場では有名な食べ物らしい。
2日目の宿は、奥天竜不動温泉佐和屋である。
日本秘湯の会の会員なので、山奥の一軒家かと思ったら、そこそこの集落のすぐ側にあるホテルだった。
各部屋に掘りごたつがあるのが、まず嬉しい。
夕食もなかなか豪華。
期待と不安のあったスズメバチの唐揚げは出て来なかった。
バスタオルを巻いて入る、混浴の洞窟風呂もある。
最終日の観光で、中山道馬籠宿に寄った。
基本的には、山腹の600mに展開する古風な家屋敷である。
たいした観光地ではないが、晴れた冬の日は、屋外を歩いているだけでも気持ちが良い。
2004年にとても美味しいステーキを食べた「道の駅大桑」に行ってみたが、大晦日なので休業だった。
残念。
これまた2004年に行った「中山道奈良井宿」に寄ることにした。
我々は、急遽宿場ハンターとなり、1日に2カ所も宿場を巡ることなった。
前回と違い、ほとんど観光客が居ない。
開いている店も少なく、やっと見つけた食堂で、普通にカツ丼を食べた。
最後までほとんど渋滞に巻き込まれず、20時過ぎには自宅に到着した。