エコープラクシア

エコープラクシア 反響動作〈上〉 (創元SF文庫)信仰に基づくハードSF、らしい。
最新のSFであるせいか、読んでいても状況をイメージするのが難しい。
何が起こっているのかよく分からないのだ。
科学の力で蘇った吸血鬼や複数の頭脳が繋がった超知性など、ガジェットは面白いのだが、話が頭に入ってこない。
ちなみに「ブラインド・サイト」の続編である。
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あなたの体は9割が細菌

あなたの体は9割が細菌: 微生物の生態系が崩れはじめた肥満、免疫異常、うつ病と言った21世紀病は、体内の細菌のバランスが崩れたことが原因かもしれない。
抗生物質は偉大な発明だが、抗生物質の多用は、体内の必要な細胞さえも殺してしまっている。
体内の細菌は、人類と長年に渡り共生してきたひとつの器官のような存在である。
体内細菌の観点から人間の健康を考える斬新な視点の本である。
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しあわせの理由

しあわせの理由 (ハヤカワ文庫SF)現代SFと言えばグレッグ・イーガンという気がするが、しかし、いままで読んだ本で、これはというモノがなかった。
ということで、イーガン初心者にもお勧めな短編集を読んでみることにした。
悪くはないのだが、私にとっては、もっと読んでみたい作家ではなかった。
現代物理学の最新理論を使ったのであろう設定が、ムダに難しい気がするし・・・
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アイスクライミング講習

アイスクライミングの初心者講習に行ってきた。
アイスクライミングとは、氷の壁を靴の爪とピッケル(アックスと言う)で穴を開けながら登る遊びである。
去年は膝の故障で行けなかったが、今年は念願かなって参加出来た。
道具なしで岩壁を登るフリークライミングとは違う難しさがあり、なかなか奥が深い。
でも、何度もやるには出来る場所が遠過ぎる。
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進化とは何か

進化とは何か:ドーキンス博士の特別講義 (ハヤカワ文庫NF)有名なドーキンスによる子供向けのレクチャーをテキスト化したものである。
「利己的な遺伝子」のドーキンスは、伝説的人物なので、かなりむかしの人かと思っていた。
宗教に対する攻撃が激しいのに驚いた。
日本人には何でもないが、欧米では問題になったことだろう。
全体的には良く知られている理論の説明だったが、個々の事例や紹介の仕方が面白い。
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本当にわかる心理学

フシギなくらい見えてくる! 本当にわかる心理学占いの延長のように心理学を紹介しているのかと思ったら、心理学を一般的な分類ではなく、方法論に着目した独自の分類で紹介する、なかなか硬派な本だった。
紹介されている理論や実験は、有名なものがほとんどで物足りないところもあるが、入門書としては良い本だと思う。
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風が強く吹いている

風が強く吹いている (新潮文庫)私はマラソンランナーであるが、駅伝には興味がない。
やはり、ひとりで走るのが気楽で良いと思っている。
10人でタスキを繋ぐ駅伝は、チームスポーツである。
それ故にスポ根の絶好の素材でもある。
この小説は、ぼろアパートに住んでいた個性豊かな10人が箱根駅伝を目指すスポ根小説である。
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アイ・イン・ザ・スカイ

ポスター/スチール 写真 アクリルフォトスタンド入り A4 パターン2 アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場 光沢プリント「戦争は会議室で起こっている」という映画だった。
イギリスとアメリカの連合チームがケニアで指名手配のテロリストを発見する。
ドローンによる爆撃でテロリストを殺すことが出来るが、彼らが潜伏する家の前では少女がパンを売っており、爆撃を実行した場合、彼女が被害を受けるのは確実である。
さあ、どうする、というドラマである。
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