光と闇の異能力者の戦いを描く「ナイトウォッチ」の続編である。
ちなみに、協定違反がないか、闇を監視するのが「ナイトウォッチ」、光を監視するのが「デイウォッチ」である。
小説版は騙し合いの要素が多いが、映画版は派手なアクション映画である。
なかなかコミカルな映画でもある。
闇の勢力に狙われている主人公が女性と身体を入れ替えて、それをいいことに、恋人の本音を聞き出そうとする。
お約束のシャワーシーンもあり、ノリはラブコメである。
車がビルの側面を走ってそのまま部屋にはいったり、巨大な観覧車が転がって車を踏み潰したり、トラックが正面衝突して中を突き抜けたり、アクションは派手である。
舞台がモスクワなのも、異国情緒があっていい。
ロシア語がカッコ良く見える。
過去を書き換えることが出来る「運命のチョーク」を巡って、光と闇が戦いを繰り広げる。
そのチョークが、実は飲み屋の黒板に、普通に置かれていたという設定も気が効いている。
モスクワ支部のナイトウォーカーとデイウォーカーの動向で、世界が破滅するというのに、両チームともわりと小ぢんまりとしている。
両方のボスは、仲がいいようにも見える。
前作と本作で、見事にオチがついて完結している。
小説版は、まだまだ続きそうなのに、映画版は終わりなのだろうか。
全然期待していなかったが、拾いものだった。
[amazonjs asin=”B0017T3PYQ” locale=”JP” title=”デイ・ウォッチ/ディレクターズ・カット DVD”]