当然電子出版の話かと思ったら、それだけではなかった。
kIndleやiPad等のデバイスの進化を踏まえた、今後のネット経済のあり方を予想する、とても視野の広い内容になっている。
いままでのインターネット経済に対し、iPad等のデバイスを入り口とした新しい関係を著者は「デバイス=クラウド生態系」と定義している。
かなりのリテラシが求められるこれまでのインターネットと異なり、「デバイス=クラウド生態系」は、利用者にやさしく、安全である可能性が高い。
しかし、「デバイス=クラウド生態系」は、デバイスメーカーを中心として顧客の囲い込み、閉じた世界である。
顧客はメーカーにロックオンされ、他のサービスへの移行は難しい。
次に来るのが、サービス間で高度に連携した「インタークラウド」だと言う。
なかなか面白い考え方だ。
権利関係の議論が多く、なかなか難しい本だが、一読の価値があると思う。
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