見た目は12歳だが、実は200年生きているヴァンパイアと、いじめられっ子の切ない恋と凄惨な殺人の物語である。
本国スェーデンでの映画も7月から日本で公開になり、ハリウッドでのリメイクも決定した話題のホラーである。
主人公の少年がいじめられっ子だけならまだしも、オシッコは漏らすし、凶悪犯罪マニアで、ナイフを万引きして、いじめっ子を思い描きながらナイフで木をえぐる。
はじめからデープな展開である。
ヴァンパイアに噛まれると、必ず感染するので、ヴァンパイアとして覚醒する前に、確実に殺さなければならない。
それでもヴァンパイアの数が増えないのは、人間の心を持ったまま吸血鬼になった被害者は、ほとんど自殺してしまうからである。
少女に見えるヴァンパイアの過去も悲しいが、感染してしまった人々の最後も壮絶である。
言われているほど、美しく哀しい話でもなかった気がする。
いじめられっ子の相手がヴァンパイアであったことより、本当の正体(というか・・・)の方に驚いた。
映画は、スェーデンの美しさが感じられるのだろうか?
[amazonjs asin=”415041209X” locale=”JP” title=”MORSE〈上〉―モールス (ハヤカワ文庫NV)”]
[amazonjs asin=”4150412103″ locale=”JP” title=”MORSE〈下〉―モールス (ハヤカワ文庫NV)”]