ISACAの研究会で勧められた参考書。
超メジャー・コンサルタント会社マッキンゼーの本なので、堅苦しい内容かと思ったら、プレゼン時の不安の克服方法など、実践的なヒントも多かった。
自己主張が強く、とにかく自分がしゃべりたいという印象のある欧米人だが、そんな欧米人でも、プレゼンの使命を恐れていることがわかると、妙に親近感がわく。
本書は、
状況を明確にする。
プレゼンテーションを設計する。
プレゼンテーションを実施する。
の3つの章で構成されている。
それぞれの章の中で、ポイントの解説と事例の紹介が行われている。
ポイントには、ためになるモノが多い。
「長い文をプレゼンテーションに使うための短文形式に変えるために、削除できるかぎりすべて削除してみる」
「言うべきことと見せるべきことを区別する」
「ビジュアル間の移行の言葉を考える」
プレゼンテーターも人間であり不安を抱えるている、、論理的な説明だけでなく、不安に対するフォローがされているのにも好感が持てる。
「私のリハーサルを最後まで通して聞いてもらうことをあなたにお願いするとしたら、「プレゼンテーションは明日なので、私の自信をさくさせるにはタイミングが悪いということを忘れないように」というお願いをする。私は心の傷用バンドエイドはあまりもち合わせていない」
質問から自分を防衛するためにしてはいけない禁止事項、というのも奥深いものがある。
「質問は最後まで控えて下さい」と引き延ばす。
「その点については後で触れます」とコントロールする。
質問を避けること。
資料に情報を詰め込む。
隠す。
圧倒する。
付録のチェックリストも、自分がプレゼンを行う際に重宝しそうだ。
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