新商品や新サービスの情報を、企業がメディアに提供する案内文書をニュースリリースと言う。
一般の人には全く関係のない世界である。
この本はプレスリリース・アドバイザーである著者による、効果的なプレスリリースの作成、運用方法の解説である。
むかしは、あまり考えずに広告代理店に依頼していたが、なかなか奥深い世界である。
その世界独特の常識が多く紹介されており、今後ニュースリリースを計画する上で役に立ちそうだ。
「リリース3原則」
・世界初、日本初、もしくは業界初等の「初めて」と言えるものである(新規性)
・世のため人のため、困っている人々を救うことができる(社会貢献度)
・市場を活性化したり、雇用を促進したり、経済の活性化に一役買っている(経済効果)
記者は「自分たちは企業の広告の手先ではない」という気負いがある。
だから、売ってくださいでは記事にしてもらえない。
記者が人に伝えたくなる、ストーリーのあるニュースリリースならば、掲載される可能性が上がる。
ニュースリリースに関しては、ターゲットはユーティリティではなく、記者なのである。
商品やサービスをネタにする場合、「誰が」「どういった想いで」「誰のために」生み出したのかが重要である。
どんな人が喜んでいるか、社会にどんな貢献ができるかも重要である。
そして、裏付けを用意しておく必要がある。
雑誌向けのニュースリリースに特典を付ける裏ワザなど、思いもしなかった。
雑誌社自身は身銭を切る必要がないのだから、掲載される確率は上がるだろう。
市や商工会議所が発行している会報も、ネタによっては十分ターゲットになる。
そこでパブリックな実績をつけて、他のメディアへのリリースに利用しても良い。
まとめると次の通り、
「リリース内容を整理し、定期的にプレスリリースを行い、反響を資料化し、常にメディアとよい関係を保っておく」
これが奥義である。
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