ぼくたちと駐在さんの700日戦争

ぼくたちと駐在さんの700日戦争〈1〉(小学館文庫)地方都市に住む高校生の、しょーもナイいたずらが描かれた小説である。
いわゆるブログ小説で、FC2ブログでの掲載から盛り上がり、ついには映画にまでなってしまった。

元ヤンキーの駐在さんと、高校生の悪ガキグループの攻防戦がメインテーマである。
悪ガキと言っても、本当の違法行為はしないし、イジメや暴力とも無縁である。
くだらないイタズラによる復讐に盛り上がっているガキ達である。

彼らほど緻密ではないが、高校時代には似たようなイタズラをした経験は、ほとんどの元男子高校生にはあると思う。
ちょっと懐かしく、すごく笑える。
電車の中で読む時は、要注意である。

「夕陽の決闘」ではBGMの指定があったので、きっちり「We Will Rock You」を聞きながら、笑かしてもらった。

ブログ向きに、各短編が更に細切れになっている。
モニターで長文を読むのは辛いので、短い文章が丁度良い。
これも面白いスタイルである。
また、読者からのコメントでストーリーが変わったり、読者が実名で登場したりしているらしい。
新しい文学の形態として、とても興味深い。

それはそれとして、2巻はいつ文庫落ちするんだ?

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