大人にも人気の映画版クレヨンしんちゃん。
「大人のためのクレヨンしんちゃん講座」みたいな番組で勧められていた「オトナ帝国の逆襲」を観てみた。
なるほど、スゴい。
昔懐かしい暮らしが再現されたテーマパーク「20世紀博」に大人達は夢中になる。
いつしか、大人達は子供を置いて、「20世紀博」に誘い込まれて行く。
実は、大人達を「懐かしいにおい」で洗脳し、未来を放棄させる恐ろしい陰謀だった。
当然、しんちゃんを始めとする野原一家のおバカなギャグもある。
それよりも幼稚園のバスとスバル360軍団のカーチェースや、手に汗握る鉄塔での対決など、アクション映画としても楽しめる。
大人に見捨てられて、子供だけになった町の風景は、下手なホラー映画よりも怖い。
希望のない未来よりも過去に生きる方が良い、という敵のボス(ちなみに、ケンちゃんとチャコちゃんという名前)の主張は、「大人になりたい」というしんちゃんの言葉にはかなわない。
過去へのノスタルジを描きながら、それを克服する活力を提示した得難い作品である。
「懐かしいにおい」に勝つのは、クサい足の匂いとは・・・
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