珍しいシステム基盤系の解説書のシリーズである。
2巻である本書では、流行の仮想化を含めて、システム統合の方法について解説している。
第1部は、システムの統合と移行について解説している。
「システム統合」を場所の統合から管理の統合まで、6段階に分けて、分かり易く説明されている。
また、ネットや雑誌などでは断片的な情報しか得られない、HAクラスタなどのシステム統合に関係する技術要素が、体系的に解説されている。
第2部では、システムの安定稼動について、Webシステム、OLTPシステム、バッチシステム及びシステム統合運用に分けて解説している。
Javaのヒープ領域の容量計算方法や、スレッド同時実行数と実行待ちリクエスト数のコントロールによる性能調整など、現実的なノウハウが多い。
実務でも利用出来るヒントになりそうだ。
網羅性が高く、お勧めのシリーズである。
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