ハンニバル戦記

ローマ人の物語 (3) ― ハンニバル戦記(上) (新潮文庫)「ローマ人の物語」シリーズが、何故日本で売れているのか、前々から不思議に思っていた。
かって、このシリーズの1巻である「ローマは1日にしてならず」を読んだがことがあるが、とても退屈だったと記憶している。
友人から薦められて、「ローマは1日にしてならず」の次のブロックである「ハンニバル戦記」を読んで納得した。

「ハンニバル戦記」は、戦国モノだった。
司馬遼太郎がこよなく愛される日本で、この物語が受けるのも納得である。

当時、本当に象を戦場に投入しており、現代の戦車に相当する戦力だった、など色々と発見があって楽しめる。
著者の言う通り、教科書で教えられた歴史では、決して楽しめないデーティルである。

ローマ人の徹底したシステム好きも面白い。
高度にシステム化されて野営地の設営や、独裁を許さない執政官の2頭体制など、現代人よりも優れているように感じる。
帝国主義者ではあったが、治める側であるローマ人が、最もリスクを負うという姿勢も素晴らしい。
そんなローマ人が、ハンニバルにやられまくるところでは、思わずローマ側を応援したくなる。

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