ノーチラス号の帰還

ノーチラス号の帰還 (ノーチラス号の冒険 12)ノーチラス号シリーズもいよいよ佳境に入った。
「火山の島」「氷の下の街」「ノーチラス号の帰還」のラスト3巻を一気読みした。
続けて読むと、冒険小説としてのバラエティの豊かさに驚かされる。
火、氷、そして時間がメインテーマである。
しかし、そんなオチとは!

「火山の島」では、噴火する島からノーチラス号が原住民を救出する。
海底の溶岩流をノーチラス号が突き進め緊迫感は、手に汗握る迫力である。
そして、噴火の恐ろしさが、これでもか、とばかりに描かれている。
地震、津波、火山弾、毒ガス、マグマ、と次々と危機が襲いかかる。

「氷の下の街」ではアイルランドが舞台である。
犬ぞりでの闘争劇の後に、アトランティスの街とノーチラス号の同型艦が登場する。
いよいよ大団円が近いことを予感させる。

「ノーチラス号の帰還」では、バミューダトライアングルの海底にあるアトランティスの都市に捉えられ、ノーチラス号が浮上出来なくなってしまう。
実は、それは都市ではなく、時間をエネルギーとする究極のマシンだった。
そのマシンの使い方を過って、アトランティスは滅んだのだった。

最終巻は、時間テーマであり、いくつかの時間を通り抜ける。
そこでは、タイム・パラドックスを起こさないように、細心の注意を払わなければならなかった。
それなのに、このオチはどうなのだ?

主人公のマイクは、ネモ艦長の息子である。
しかし、ネモ艦長は、大人になったマイクだったのだ!

長いこと楽しませて貰ったシリーズだった。

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