アメとムチは前世紀の遺物。<モチベーション3.0>によると、21世紀の職場では、<自律性><マスタリー><目的>へとアップグレードが必要。
以上は、本書内にある「本書の概要」「ツイッター向けのまとめ」である。
何とレビュアーに親切な本だ。
しかし、さすがに140字以下だと簡単過ぎるので、以下に「カクテルパーティ向けのまとめ」を引用する。
モチベーションの話となると、科学の知識とビジネスの現場にはギャップがある。
ビジネスにおける現在の基本ソフト(OS)は、外部から与えられたアメとムチ式の動機づけを中心に構築されている。
これはうまくいかないし、有害な場合も多い。
アップグレードが必要なんだ。
科学者たちの研究成果がその方法を示している。
この新しいアプローチには3つの重要な要素がある。
1つは<自律性> 自分の人生を自ら導きたいという欲求のこと。
2番目は<マスタリー> 自分にとって意味のあることを上達させたいという衝動のこと。
3番目は<目的> 自分よりも大きいこと、自分の利益を超えたことのために活動したい、という切なる思いのことだ。
「クリエィティブな仕事において、報酬は悪い影響を与える」
これが、科学的に証明されているのには驚いた。
実感としては、お金では気分が盛り上がらないと思っていたが、個人の問題ではなかったようだ。
単純労働では有効だったアメとムチ式の管理が、現代ではどのような弊害があり、今後は何を動機づけとしていけば良いか、科学的に解明している。
わかり易く、感覚的にも納得出来る。
自分の内面を省みて、ドライブを引き出す手引きとして、良い本だと思う。
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