METORO2033

Metro2033 上核戦争後のロシアでは、人類は地下鉄で細々と生命を繋いでいた。
使命を帯びた少年は、地獄と化した地下鉄の駅を巡る。
面白い発想のSFである。
ちゃんとどんでん返しが用意されていたのには驚いた。

主人公の住む駅では、人間の精神に侵入する謎の生物に襲われる。
助けを呼ぶために、少年は一人、中央駅を目指す。

それぞれの駅がひとつの国になっている。
ナチスや狂信的キリスト教、共産主義、原始社会、さまよえる革命家など、人類の思想史をそのまま当てはめたように個性豊かな駅ばかりである。
少年は、そこで様々な考え方と人に出会い、成長していく。

故郷に戻り、目的を達した少年は、謎の生物の正体を知る。
なかなか良くで来たSFだった。
日本でも出来そうだが、核戦争時のシェルターを想定したロシアの地下鉄には及びそうもない。

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