Think Simple

Think Simple―アップルを生みだす熱狂的哲学Appleが、ジョブズが、いかに「シンプル」を信奉し、守ってきたかが語られている。
社内の人間ではなく、長年アップルの広告を制作してきた外部のクリエイターの証言だけに、信ぴょう性が高い。

書いてあることも「シンプル」である。
アップルがいかに「シンプル」を信仰しているかが、様々なエピソードで語られている。

「シンプル」な方が良いのは感覚的に理解出来る。
当たり前だと思う。
しかし、デルやインテルがいかにして「複雑さ」の罠にハマっていったかを見ると、それも理解出来る。
サラリーマンとして組織に属したことのある人間ならば、シンプルな真理よりも、多くの関係者の納得が優先されることを知っていると思う。
日本の企業においては、アメリカ企業よりもその特徴は顕著であろう。

「シンプル」は強力な武器である。
顧客に「シンプル」なメッセージを送り、ブランドイメージを確立した企業が勝者となる。
それは分り易い真理だと思う。
しかし、「シンプル」を貫くには、冷徹さと大胆さ、正直さと勇敢さが必要であることを本書は教えてくれる。

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