ログ・ホライズン8

ログ・ホライズン 8 雲雀(ひばり)たちの羽ばたき【ドラマCD付特装版】ログ・ホライズンは、RPGの世界から逃げられなくなってしまった人々を描くファンタジーである。
その8巻目は、ログ・ホライズンの年少組を主人公としたロードノベルだった。
それも、演奏をしながら町を回るライブツアーだ。

10月からアニメ版のセカンド・シーズンが始まる。
2クールをこなすには原作が足りないのではないかと心配していたら、放送開始直前に8巻が発売された。
すぐに9巻も発売されるようだから、セカンド・シーズンは9巻までの内容になるのだろう。

RPGの世界で死ななくなった人間は何を目的に生きるのか、などRPGのお約束を逆手に取って、面白い視点で描かれているファンタジーが、このログ・ホライズンである。
法律のない世界で、バラバラの集団を統制するために銀行封鎖を武器にするといった発想が面白い。
今回も、元の世界に戻るため、死ぬことを目指す騎士団が登場する。

8巻で中心になるは、ログ・ホライズンの中でも年が若く、レベルの低い年少組である。
マジックアイテムを作る道具を求めて旅に出る。
空を飛ぶような高度なアイテムは使えないので、馬車で町を巡る古典的な旅だ。
メンバーに吟遊詩人が居るので、訪れた町で演奏をして旅費の足しにしようということになる。

吟遊詩人の五十鈴は、ログ・ホライズンの登場人物の中でも比較的普通の地味な少女である。
その五十鈴の音楽へのこだわりと成長が主題となっている。
彼女の成長する姿は感動的である。

パパの言うとおりだったよ。わたし、才能なかった。才能があるかないか考えているなんて、ぜんぜんロックじゃなかったよ。

旅行の途中で、少しシロエに似た怪しいお姉さんと出会い、旅の仲間になる。
この人は、違う世界に属しているような雰囲気があり、今後の展開のキーとなるキャラクターだと思われる。
物語がどのような方向に転がっていくか、今後が楽しみだ。

そして、次巻では噂の彼女が登場する!
シロエの回想によく登場する、彼を導く憧れの女性だ。
変則的な三角関係が、四角関係になってしまうのだろうか。

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