現代インドネシアを知るための60章

現代インドネシアを知るための60章 (エリア・スタディーズ113)インドネシアは、いま気になっている国である。
人口は日本よりも多く、経済発展が著しく、親日的である。
商売を始めるには、とても有望な国のように思える。
しかし、インドネシアについて、全くイメージがない。
調べてみると、驚くべき国であることが分かった。

インドネシアには18,000の島々が東西5000キロメートルに渡って散りばめられている。
陸地面積は日本の約5倍、人口は2億4000万近い。
歴史、文化の異なる300以上の民族が、700以上の異なる言語を話している。
どうして、これでひとつの国家としてまとまるのか不思議である。
どうやらオランダ領だった地域が独立して、インドネシアとなったようだ。

世界最大のイスラム国家であるが、キリスト教、ヒンドゥー教や仏教も認められている。
しかし、無宗教は人間ではなく、動物と同じだと思われるようだ。

「多様性のなかの統一」を目指したインドネシアだが、共産主義者及び疑わた者の虐殺や国軍と政治家の汚職など闇は深い。

この本は、現代のインドネシアについて、以下の分類で解説している。
専門的でわかりにくい記述もあるが、今日のインドネシアを多面的に知ることが出来る。
・自然
・暮らし
・文化・芸術
・地域紛争とテロ
・経済
・開発

イスラーム特有のファッションもある。代表的なのは、女性が頭にかぶっているほっかむり状のジルバブ。(中略)
ただ、ときどきジルバブをかぶりつつ体にぴったりとした色っぽい服を合わせ、極端な場合にはしゃがむと後ろからお尻がのぞくほどローライズのジーンズをはいている女の子をみかけることがあるのはご愛嬌か。

紛争地では民政が機能せず、国軍が巨大な権力を手にするため、こうした行為は野放しである。このような紛争地ビジネスが存続するためには、治安が恒常的に不安定であることが望ましい。現場に展開した国軍部隊・兵士が直接的・間接的に紛争に関与してきたこと、またそれに確固とした対処がとられてこなかったことの理由のひとつは、このあたりにあるのかもしれない。紛争発生メカニズムのより包括的で深い理解のために、今後、十分な解明が求められる。

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