おやすみオポチュニティ

いい映画だった。
双子の火星探査機オポチュニティとスピリットとそれを支援するNASAの人々を描いたドキュメンタリーである。
探査機たちの健気な冒険を見ていると、彼らが生き物のように感じ、愛おしくなってくる。
無事に火星に着陸した時には、歓声を上げたくなった。

オポチュニティは、本来の使用期間である90日を遥かに越えて15年間も稼働し続けた。
使用期間を過ぎて、探査機たちはだんだん機能不全に陥っていく。
右前輪が動かなくなったスピリットは、バックで進むことにした。
オポチュニティは関節炎を患い、記憶も失われていく。
人間が歳を取っていくようだ。

オポチュニティたちを毎朝起こす「目覚ましソング」が素晴らしい。
状況やスタッフの感情を表すサントラのような役目となっている。
火星での生活を描いた映画「オデッセイ」を想わせる。
Born To Wildやアバ、ビートルズの曲は盛り上がる。

火星の1日であるソルを使ってカウントし、日記を書くのも盛り上げるポイントである。
着陸時に折りたたまれていたオポチュニティが、展開する姿が可愛い。
オポチュニティのおもちゃがあれば欲しいものだ。

火星との通信には、4〜20分かかる。
それだけの距離があっても、火星と通信できるのには驚く。

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