ほんとうはびっくりな植物図鑑 ありふれた草花の秘密がおもしろい!

植物がびっくりなのはよく知っているが、こういう本があると、つい読みたくなる。
常に植物トリビアの更新に努めているが、覚えていられないので、なかなか人に自慢できないのが残念である。

この本では、驚くようなトリビアはあまりなかった。
覚えていたら、人に話したくネタは次の通り。

ジャガイモのくぼみはらせん状で隣同士の角度は137.5度だ。
これは「黄金角」と呼ばれ、葉が重なり合うことなく日光を受ける理想的な角度になっている。

アリノトリデはアリのウンコや残飯で生きている。
幹の根元部分が大きくふくらんでおり、中に空洞があり、アリが「巣」として利用している。
アリのフンや食べ残しを養分としている。
アリと共生する植物を「アリ植物」と呼び、世界に500種存在する。

ザゼンソウは発熱して雪をとかして虫をひとりじめにする。
1月下旬から3月中旬に花が集まった肉穂花序が発熱し、約25度まで温度があがる。
周囲の雪や氷をとかし、いち早く顔を出すことで、その時期に数が少ない昆虫を独り占めする。

クズは和菓子にもなるのに「グリーン・モンスター」として恐れられている。
根から新しい茎が生えるため、繁殖力が高く、根絶が困難なのだ。
1876年のフィラデルフィア万博博覧会で日本館の装飾にクズが使われ、アメリカで広まった。
その後、広がりすぎて「グリーン・モンスター」と呼ばれるほどの脅威となり、「世界の侵略的外来種ワースト100」にも指定されている。

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