植物たちの戦争

植物と病原菌の見えざる戦争。
お互いに戦略を発展させ、激しい戦いを続けている、らしい。
とてもミクロの戦争なので、実際のところよく分からない。
専門用語が多く、途中少し飽きた。

植物に寄生する菌は2種類いる。
絶対寄生菌は宿主細胞を殺さずに吸器と呼ばれる特殊な器官を宿主の細胞膜に密着させて栄養を奪い寄生する。
一方、殺生菌は宿主細胞を殺してから栄養を摂取する。
絶対寄生菌に対する対策として、寄生された細胞が自ら死ぬ方法があるが、もともと殺す気の殺生菌には意味がない。

病原菌への対抗策として、植物は様々な能力を進化させてきた。
多くの病原菌のターゲットとされる分子を罠としてアラームを出す機能や、自身に存在しないRNAが存在するとウィルス侵入のアラームを出す機能などがある。

一方、病原菌側は防御機能をかわす多様性を確保するために、遺伝子の構成が通常と異なっている。
安定を捨て、大きくて不安定な遺伝子を多く持つことで、変化のための多様性を確保している。
うどんこ病菌に至っては、この不安定な転移遺伝子が全体の65%にも及ぶ。

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