相変わらず、昔からあるものを言い直しているだけのものが多い。
しかし、トレンドがシンプルにまとまっているので、毎年読む価値はある。
IoTからのデータをオルタナティブデータと呼んでいる。
昔からある概念を違う言葉で呼ぶことでブームを作ろうとするのは、IT業界ではよくある手法だが、とりあげられている事例は面白い。
・テスラの工場労働者の位置情報データから新モデルの工場稼働を予想
・ヘルスケア機器のIoTデータからパンデミックの拡大傾向を予測
・全米のスマートロック・セキュリティゲートの稼働状況から経済の再開状況を数値化
AIを使ったシステム開発支援は眉唾だと思っていたが、テスト作成支援や潜在的なバグやセキュリティリスクの発見であれば、現実的だと思える。
話題の量子コンピュータはまだ商業ベースに乗っていないが、その周辺技術である「量子鍵配送」が盛り上がっているのは知らなかった。
不確定性原理によって観測された事実を発見する、という発想は面白い。