「金持ち父さん」シリーズの2冊である。
「金持ち父さん」シリーズの１冊目である「金持ち父さん　貧乏父さん」は、お金と労働に対する考え方を大きく変えるインパクトがあった。
この本では、起業の心得と、ビジネスオーナーに必要な能力を、筆者の体験を踏まえて、解説している。

起業家になるとは、チャンスを追求することだという。
勤め人は、リソースベースで考えるので、「私には買えない」と考える傾向がある。
起業家は、「どうしたら買えるか」と考える。
確かに、会社の中での活動は、どうリソースを組み立てて、仕事を実現するか考えている。
チャンスより、手元のリソースを重視しがちである。

ビジネスオーナーに必要なのは、キャッシュフロー、コミュニケーション、システム、法律、製品の５つの機能と、それを取り囲む、使命、リーダーシップ、チームだと言う。
当然、全てを一人で背負うのは無理なので、いかに優秀なチームを作るかが、ポイントである。
しかし、全ての分野において、完璧でないまでも、能力は必要になる。
その能力を身につけるためには、失敗するしかないという。
能力を早く身につけるためには、早く失敗して、学習するしかない。
これは、なかなか難しそうだ。

起業に必要なのは、まずは「使命」だという。
「使命」こそが、苦しくても続けて行く糧になる。

感想を読むと難しい本のように感じるが、面白い経験談が多く盛り込まれた、楽しくて、ためになる本である。

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