成功したい社長が読むIT経営のススメ

成功したい社長が読む IT経営のススメITコーディネーター協会編だけあって、ITコーディネータの売り込みが多い。
しかし、コンパクトに、中小企業の社長がIT化に関して検討すべき事項がうまくまとまっている。
経営戦略策定からIT戦略策定までを、12個のテンプレートを利用して実行出来るようになっているのが良い。

前半は、わかり易さを狙ったせいで表現がちぐはぐだったり、具体例が少なくイメージがしづらい、など色々文句があった。
しかし、読み進めていくと、説明のストーリーもしっかりしており、事例も豊富なのがわかってくる。
特に、経営課題やITの利用方法などは、ある程度パターン化されているので、自社の検討には事例がとても役に立つ。

大企業ではあまり問題にならないITリテラシーが大きく扱われているのも、中小企業を相手にするITコーディネーターならではの特徴である。
IT成熟度は、IT人材力、IT企業文化力、ITインフラ力、IT活用力に分けて、それぞれ5つのレベルを定義している。

12個のテンプレートは、以下の通り
01.社長の思い
02.SWOT分析
03.現状事業ドメイン分析
04.業界特性分析
05.あるべき姿(To-Be)事業ドメイン分析
06.重要成功要因(CSF)の抽出
07.重要成功要因(CSF)の順位付け
08.あるべき姿ビジネスモデル
09.IT成熟度評価
10.アクションプラン立案
11.経営戦略企画書
12.IT経営企画書

SWOT分析の、「弱み(Weaknesses)」のコメントが、「酒の席の人気の話題」というのは笑える。

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