IT化によって事業の革新を目指す企業の姿を物語風に描くことで、ITコーディネーターのプロセスをわかりやすく解説している。
そんなにうまくはいかないだろ!と突っ込みを入れたくなるストーリーだが、プロセスの説明だけよりも、実際に行う内容のイメージが掴み易い。
経営戦略・IT戦略策定・IT資源調達・IT導入・ITサービス導入というITCの5つのフェーズが、順番に説明されている。
見開き2ページの1ページは図表になっているので、読み易く、イメージも理解出来る。
RFPの雛形や総合テスト計画書兼実績表、サービス導入判断表などサンプルも豊富で、ITC発行のプロセスガイドラインではイメージが掴めない部分を補完してくれる。
実務でも使えそうで、予想外に便利である。
ITコーディネータの立ち位置がわかるのも良い。
この本を読む限りは、中小企業の会計士や税理士のIT版といった感じである。
[amazonjs asin=”4382055660″ locale=”JP” title=”ケースで学ぶITコーディネータ・プロセス―経営に役立つIT投資を推進できるプロフェッショナルを育成する”]