プラネット・テラー

プラネット・テラー プレミアム・エディション [DVD]久しぶりにB級ホラー映画ファンであることが、恥ずかしくなってしまう映画だった。
タランティーノ一派の作品とはいえ、政治的な正しさにうるさいアメリカで、よく劇場公開出来たものだと思う。

アメリカでむかし流行った、ドライブインシアターで上映する映画のオマージュだということで、フィルムに傷があるような演出である。
本編の前に、ダミーの予告編まで入る凝りようである。
メキシコ人の殺し屋が暴れまわる、この予告編は良く出来ている。

途中までは、何の話かよくわからない。
かなり話が進んだ後で、どうやらゾンビ物だというのがわかってくる。軍が極秘で開発していたガスを吸うと、人間がゾンビ化して人を襲うという、よくある設定だ。
病状が悪化しないために、ガスを吸い続けなければいけな軍の部隊が絡んで、話がややこしくなる。

主人公の元カレは、やたらに強い。
感染しないようにビニールの手袋をし、両手にナイフを持ってゾンビを切りまくる。
なぜ強いのかは、よくわからない。
途中でフィルムが消失してしまった設定なので、話の途中が切れている。
きっと、その中で説明があったのだろう。

なぜか飛び出す注射器をガーターに隠した女医がカッコイイ。
登場した時は悪者だったが、いつの間にかサブ・ヒロインに昇格していた。

主人公のゴーゴー・ダンサーは、ゾンビに脚を食われてしまう。
立てないので逃げられない、と元カレに言うと、椅子の脚を取り付けられて、「両脚揃ったろ」と言われる。
なんとも悪趣味。

最後にはマシンガンを脚に取り付けて、大暴れする。
どうやって引き金をひくのだろう、という疑問は野暮かもしれないが、やはり気になる。

全体的には、マニアが作って自主上映作品という感じである。
好きでない人にはお勧め出来ない。

[amazonjs asin=”B0011DTTBQ” locale=”JP” title=”プラネット・テラー プレミアム・エディション DVD”]

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です