20年ぶりのシリーズ再開である。
主演のハリソン・フォードは随分年をとったが、作品自体は、良くも悪くも昔のまま。
行き当たりばったりのストーリーとユーモラスなアクションは健在である。
今回の舞台は、第2次世界大戦後の赤狩りまっさかりの時代である。
敵はナチスからソ連に代わり、偉大なパワーを持つというクリスタルの骸骨を巡って争奪戦を繰り広げる。
CGバリバリの今風アクション映画と違い、クラシカルな乗り物と基本殴り合いであるアクションは、のどかにさえ見えてくる。
しかし、21世紀のインディ・シリーズが、よもやアッチの方向に行ってしまうとは…
そう言えば、「未知との遭遇」の監督だった。
どうせホラを吹くなら、大きい方が良い。
スピルバーグは、自分が子供のころに憧れた映画を、現代風にアレンジするのが巧い。
オリジナルティは低いかもしれないが、どこかで見たことのあるアイディアの組み合わせ方が絶妙である。
その特徴がいかんなく発揮されているのが、インディ・シリーズだと思う。
しかし、続きを作るなら、次はサプライズがもっとないと、飽きてしまいそうだ。
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