灰色の監視者

灰色の監視者 (ノーチラス号の冒険 8)第二次大戦当時を舞台にした「海底二万リーグ」の続編、ノーチラス・シリーズも、もう8巻目に入った。
翻訳のペースが遅いのか、前巻からかなり時間が空いたので、話の流れを思い出すのが一苦労である。
今回は、やたらにサメが多い。

冒頭からサメに襲われる。
サメの群れはどんどん数が増え、ついにはサメ人間まで登場するのだが、彼等が何者なのか、この巻では最後まで明かされない。
そう言えば、ノーチラス・シリーズは、3冊でひとつのエピソードを構成しているのだ。
まん中の8巻では謎はほとんど解かれぬままである。

主人公達は、ノーチラス号に乗り込んで来たアトランティス人に、心を操られる。
主人公のマイクさえも操られ、一瞬前の疑問も忘れてしまう。
マイクの視点で語られている文章の途中で、突然怒りを忘れて、アトランティス人に都合の良い感情にすり替えられるのは、読んでいて気分が悪い。

無敵のノーチラス号も、今回はかなりボロボロである。
一生懸命穴を塞いでも、深海まで潜れるほど回復していない。

9巻では、納得出来るオチがつくこと期待する。

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