客観的に考えれば、借金まみれのまま高齢化社会に突入する日本が、破綻してしまうのは分かる。
だから自分の資産は、自分で守らなければならないの、というのが本書の基本的なスタンスである。

そのためには世界に目を向けろと言っている。
世界に資産を分散し、日本との心中を避けるべきである。
世界の金融商品、為替、政治・経済動向を常に勉強し、投資・運用先を決めなければならない。

世界中を定期的に観察している大前研一の言うことだから、とても説得力がある。
しかし、解決策として、彼の主催するセミナーへの参加を呼びかけているのが、どうしても胡散臭く思えてしまう。
大前研一クラスになれば、商売よりも、知識を広げたいという気持ちからセミナーを始めたとは思うのだが・・・

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