ダイノトピア

ダイノトピア―恐竜国漂流記素晴らしい本だった!
人間と恐竜が幸せに共生している姿が描かれた絵本である。
細部まで計算されたデザインに感動する。
こんな世界に住んでみたい。

19世紀、博物学者のアーサーとジョンは、イルカによって難破した船から救出された。
イルカに導かれてたどり着いた島では、恐竜と人間が共生していた。

人間が恐竜の孵化の手伝いをし、恐竜は人間の移動、農耕、建設の手伝いをする。
自分の力に自信と誇りを持つ恐竜は、建設機械のように働くことを、むしろ楽しみにしている。

恐竜たちは独自の言語を持っており、人間の言葉を話すガイド役の恐竜もいる。
様々な恐竜が、争うこともせず、人間と共にパラダイスのような国を作っている。

アーサー親子は、島の一員として認められるため、様々な地方を旅する。
ジョンは翼竜のパイロットになるべく、訓練を積むことにする。

絵がイイ。
人間の表情も生き生きと描かれているだけでなく、恐竜さえもイイ顔をしている。
ディズニーのようなデフォルメではなく、あくまでリアルな描写である。
恐竜の言語や衣装もキッチリとデザインされている。
宗教的遺物は曰くありげで、都市は壮大である。
絵の、絵本の持つパワーを再認識させてくれる。

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2巻ではアーサーが地下でダイノトピアの秘密を探る。
そこで発見されるロボットも、またカッコいい。
しかし、「恐竜たちが居るのに、なぜ機械が必要なのか?」という質問はもっともである。
恐竜というパートナーがいれば、機械文明は不要だったのかもしれない、と思わせる。

この本は図書館で借りたのだが、欲しくなってAmazonで調べたら、日本語版、原書ともに絶版だった。
再販が望まれる。
本国では続編が出版されているようだ。
ダイノトピアの謎がどう解明されるのか、とても楽しみである。

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