また伝奇アドベンチャーかと言われれば、確かにその通りなんだけど、面白かった。
ポイントはペルシャのエキゾチックな衣装、建築と主人公のXスポーツ系のアクション。

敵に武器を売っているという疑いで、ペルシャ軍は聖都に侵攻し、占領した。
ペルシャ王に拾われ孤児から王子になった主人公は、戦勝祝いの席で王に高価な服を贈る。
しかし、その服に塗られた毒により王は斃れ、主人公は王殺しの罪で追われことになる。
実は兄に渡された服なのだが、釈明も出来ぬまま、聖都の姫と逃亡することになる。
敵の本当の狙いは、時間を巻き戻せる魔法の砂だった。

スピーディな展開や、生意気で手の早い姫と王子の掛け合いも楽しめる。
でも、ヨーロッパ文化とまるで違う、ペルシャのエキゾチックな衣装と建築が魅力的である。
姫の足の刺青、王子の腕輪や武具、丸みのある塔など、設定資料集が欲しくなる。

それと、王子がとにかく跳ぶ。
壁を駆け上り、屋根の上を跳ね回る。
少し前に流行った、ビルを駆け上るX系スポーツのようで、見ていて爽快である。
元ネタのゲームが、横スクロールのジャンプゲームのせいかもしれないが、実際に人間がやっているのを見るのは、とても楽しい。

あまりヒットしそうにないが、個人的にはとても楽しめた映画だった。

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