宮部みゆきは天才的な語り手だと思うのだが、彼女のSFとファンタジーはどうも私と相性が悪い。
今度こそと思って手にとった「ICO」だったが、やはり駄目だった。
特に目新しいところもなく、読んでいてかなりつらいファンタジーだった。
ゲームのノベライズなので、迷路のような城と、その攻略方法が描かれているのだが、どうもイメージしづらい。
下巻の300ページくらいになって、やっと面白くなってきた。
城に生贄として差し出された主人公が、自分の進むべき道について悩むところである。
子供には厳しい、人間の醜さが描かれている。
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