極北クレイマー

極北クレイマー 上 (朝日文庫)ほぼハズレのない海堂尊の医療サスペンス!
今回のテーマは地方医療の崩壊だった。
やはり、読ませる!
しかし、これは終っていないのでは?

都心の病院で居場所のなくなった外科医・今中は、極北の地の病院で非常勤となる。

そこは、地方の病院ではありがちな、やる気のない医療関係者やずさんな管理など、問題が山積みだった。
行きがかり上、頑張ることになってしまった今中は、少しづつ状況を改善していく。
しかし、恐ろしい嵐が病院を襲い、崩壊の危機に陥る。

いつも通り、とてもリアルな描写である。
地方の病院に、本当に居そうな医者、看護師、そして役所の人間である。
その閉塞感もリアル過ぎて嫌になる。

そこへ氷姫・姫宮の登場は爽快である。
上司のロジカルモンスター無しでも、ここまで破壊力があるとは思わなかった。

病院が崩壊し、救世主が現れる。
というところで終わっている。
どうやって病院を再生するのか、気になって仕方ない。
これは、「前編」の終了ということなのだろう。
「後編」を読まずにはいられない。

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