今年の山岳部夏合宿は西穂方面。
残念ながら西穂高岳までは届かなかった。
いつもよりもハードな行程で、西穂高岳手前の西穂独標まででお腹いっぱいという感じである。
西国分寺駅に23時集合し、車2台に10人が分乗、山に向かった。
今回は、私より年上のメンバーがふたり加わり、更におっさん率が上がった。
途中渋滞もなく、バスやタクシーが動く時間より早く、平湯温泉あかんだな駐車場に到着した。
当初の目的地までの移動手段がないことが判明し、急遽登山ルートを変更した。
まずは田代橋までバスで移動。
夜明けの薄明のなか川沿いを歩き、小雨のなか湿地帯を歩いた。
最初の分り易い目的地である焼岳小屋を目指して歩く。
ガスで風景が見えず、テンションが上がらない。
途中、壁を上るためのハシゴがいくつかかかっている。
最後のハシゴはとても長い。
我々は「大ボス」と呼ぶことにした。
一人づつ「大ボス」の上でポーズを取り、記念撮影をした。
焼岳小屋に荷物を置いて、焼岳に登る。
身軽になったので、テンションが上がる。
行きは「上りの鉄人」である部長と一緒に駆け上がった。
帰りは「下りマニア」の鬼軍曹に付き合い体力を使い切った。
少しは自分の年齢を考えるべきだった。
焼岳をクリアし、焼岳小屋で昼食。
風が冷たく、身体が冷え切っていたので、暖かいラーメンがとてもありがたい。
後は、西穂山荘までひたすら登る。
ガスで景色が見えないので、気持ちが盛り上がらない。
その上、とても歩きづらい。
泥の中の丸太を渡ったり、枝を避けながら岩場を登ったり、アスレチックのようだった。
一歩一歩に判断を要求されるが、無駄に体力を使い切ったので、ちょっとした動作も辛い。
今までの登山の中でも上位にランキングされる辛さだった。
やっと山荘に到着。
ラッキーなことに我々10人の個室だった。
まずはレストランで乾杯。
しかし、レストランで飲んだ後の記憶がない。
気が付いたら朝の4時だった。
徹夜の運転と無茶な登り方、それと割らずに飲んだウィスキーのせいで別人格が発動したらしい。
その夜は、かなり盛り上がっていたようだが、全く覚えていない。
それでも、食べた覚えのない夕食の写真を撮影していた。
さすが私、どんな状態でも習慣は忘れない。
夜明け前に出発し、西穂独標に向かう。
西穂高岳まで行く時間も気力もなさそうなので、ハードルを下げた。
前日の疲れも残っていたので急な登りがキツい。
山頂直前は少しハードな岩場だった。
元気な時なら楽しい岩場だが、疲れているとあまり面白くない。
ストックが邪魔になったが、ザックを置いて来たのでしまうことも出来なかった。
山頂から西穂高岳を眺める。
天気は良くなったので眺めは良い。
しかし、寒いので素早く撤収し、山小屋でお弁当を食べた。
西穂山荘から新穂高ロープウェイの駅までは、ひと山くらい下って、上る。
すれ違う人達の服装がカラフルで、見ていて面白い。
山ガール・ブームの影響なのだろう男性でも派手な人が多かった。
二階建ての巨大ロープウェイで山頂を出て、途中ロープウェイを乗り継ぎ地上に向かう。
膝をひねったようで、階段を降りると痛い。
アルプス街道平湯で温泉に入り、渋滞を避けるため早目に出発した。
下道では渋滞に会うこともなく、諏訪湖SAで遅めの昼食を盛大に食べる。
ここのカツは厚くて、食べでがあった。
ところが相模湖付近で事故車が炎上し、通行止めになってしまった。
仕方なく談合坂SAで時間を潰した。巨大な佐世保バーガーを食べたら、顎が痛くなった。
事故処理が終わったようなので談合坂SAを出発。結局3時間くらい居たことになる。
メンバーの終電がなくなる前に、無事西国分寺駅に到着した。