今年の年末温泉は、史上最小の人数構成である3人。
ほとんど渋滞に巻き込まれないスムーズな旅だった。
行きは常磐自動車道で友部サービスエリアで休憩した。
SAとは思えないどどオシャレな建物なのに驚いた。
納豆ドッグとあんこう焼きがご当地らしい。
昼には小名浜に到着してしまった。
観光客向けの立派な土産物屋のある港だが、あちらこちらに震災の跡が残っていた。
停泊していた、白を基調とした海上保安庁の巡視船が美しい。
漁船もいい雰囲気である。
埼玉県民にとって、漁港はとても珍しく、興味深い。
観光客向けのレストランは避けて、漁師用と思われる市場食堂に入った。
市場食堂は1/10に移転するとのことなので、ギリギリのタイミングで利用出来たようだ。
地元感たっぷりで、食事は安く、美味しい。
900円の定食は、マグロの串かつがメインで、新鮮な刺身も付いている。
チェックインには時間が早かったので、アクアマリンを見学することにした。
アクアマリンは、潜水艦のような外観をした水族館である。
見せ場は、上からも下からも回遊魚の動きが楽しめる巨大水槽である。
何だかわからないくらい沢山の魚が、同じ方向に流れている。
巨大なエイも優雅に泳いでいる。
初日の宿は、白鳥山温泉喜楽苑だった。
秘湯と言うには、街から近すぎる気もする。
また、周りの雰囲気が嵐山など埼玉県の山寄りに近く、遠くに来た気がしなかった。
夕食を食べ過ぎて、布団に入ったまま身動きが出来ず、そのまま寝てしまった。
2日目は流石にチェーンを巻いた。
急に雪が降り始め、車を止めてチェーンを付ける時には吹雪のようになっていた。
そこから先は雪で路面が見えない道ばかりになり、チェーンを巻くには丁度良いタイミングだった。
鶴ヶ城を見学した。
リニューアルしたばかりなので、驚くほど綺麗な城である。
ただ、どうもハリボテのような感じがする。
もう少し何とかならなかったのだろうか。
お城のキャラクターはタツノコプロの制作だった。
社長がこの地方の出身だということだ。
私は土産には興味がない方だが、鶴ヶ城で売っていた逆立ちこまには感動した。
コマが回っているうちに、上下逆さまになるのだ。
一体、どういう仕組なんだろう。
2日目の宿は、二岐温泉大丸あすなろ荘である。
雪の積もった山道をどこまでも進み、周りに人家が無いところにこつ然と現れる、とても秘湯らしい宿である。
入り口は民家風なので、小さな宿かと思ったが、そこはフロントで、フロントから下に3階分建物がある。
秘密基地のような宿である。
ちゃんとFOMAの電波は入るし、AU系の無線LANも使える立派な旅館だった。
部屋の窓際にはコタツがある。
コタツに入りながら眼下に小川が見える贅沢な造りである。
内風呂以外に岩風呂と露天風呂がある。
風呂の底にデコボコのある岩風呂はいい感じだったが、露天風呂は冷たくて入れなかった。
我々の入った露天風呂の更に川寄りに、もうひとつ露天風をがあることが判明したが、そこまで行く気力は無くなっていた。
iPhoneで操縦するヘリコプターのラジコンで遊んだ。
造形も素晴らしく、LEDが光るところもカッコイイ。
しかし、iPhoneのバーチャルなコントローラでは、微妙な操作は難しい。
なかなか思ったように操縦出来なかった。
前の日に観た自転車紀行番組で那須牛を食べていたので、帰り道に那須に寄って那須牛のステーキを食べることになった。
何度も行っている人気店の「寿楽」である。
お昼ごろ到着したのに、初めて待たずに席に座れた。
定番のサイコロステーキを食べた。
この店は値段が安くて美味しい。
人気が出るのも当然だろう。
同じ通りののアジアンオールドバザールで、バリとベトナム、ネパールの土産物をひやかしてから帰った。