知の逆転

知の逆転 (NHK出版新書 395)20世紀末を代表する知識人へのインタビュー集。
まさか存命とは!
あまりに伝説過ぎて、もう死んでいると思っていた人ばかりの貴重な本である。

これだけのメンバーにインタビュー出来るインタビュアーは凄いと思う。
日本人だというのが驚きだ。

メンバーは以下の通り

ジャレド・ダイアモンド 「銃・病原菌・鉄」の作者
ノーム・チョムスキー 革命的現代言語学者
オリバー・サックス 「レナードの朝」の作者
マービン・ミンスキー 人工知能の父
トム・レイトン アカマイ社設立者
ジェームズ・ワトソン DNAの発見者

20世紀末の知の巨人たちの言葉を引用する。

ジャレド・ダイアモンド
日本の例をみてみましょう。
日本人も人間ですからアメリカ人と同じく遺伝的に暴力性が備わっているはずですが、日本は比較的平和な社会です。
たとえば日本での殺人発生率は、アマゾンやニューギニアなどの原住民社会より100倍も少ないと推測出来ます。
つまり現代日本人はアメリカ人や他の国家社会同様、人間に備わった暴力性をめざましく下げることに成功しているのです。

サックス
ナバコフは音楽を理解することができない音楽不能者でした。
こういう人は前頭葉のある部分の結合が欠けているのです。
フロイトの場合、音楽に関する感受性は持ちあわせているものの、分析できないという事実を受け入れられなかったのでしょう。

ミンスキー
ほどんどのコミュニケーションには、新しい情報はほんのわずかしか入っていない。
たいていの人は、情報を伝えるためにではなく、自分が安全な人間であることを示すために会話をしている。

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