機龍警察

機龍警察(ハヤカワ文庫JA)2作目が星雲賞受賞で盛り上がっているので、まずは1作目から読んでみた。
はっきり言って、ダークなパトレイバーという感じ。
1作目は導入部なせいか、可もなく不可もなしだった。
今後に期待。

ロボットによる犯罪が多発する日本では、警察内部にロボット犯罪専門の部隊が創設された。
どこかで聞いたような設定である。

パトレイバーと違い、ロボットを操縦するメンバーは、傭兵や元ロシア警官、元テロリストなど、暗い影のある人間で、全体的なトーンは暗い。
しかし、主人公の1人である日本人の傭兵は、ゲッターロボの流竜馬のやんちゃさと野性味があって好感が持てる。
警察内部での嫌われ方も激しく、今後は警察内部の暗部を暴く警察小説として展開する雰囲気がある。

冒頭のロボット暴走の描写が凄まじく、ロボットが暴力的なパワーを持つ機械であることを思い出させる。
でも、主人公達が搭乗する、操縦系統が搭乗者の神経に直結する、エヴァ的なロボットの活躍は、少し地味過ぎる。

1作目は、設定を紹介する導入編的な色合いが強いので、今後が楽しみである。

[amazonjs asin=”4150309930″ locale=”JP” title=”機龍警察(ハヤカワ文庫JA)”]

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です