ゾンビ・マニアック

ゾンビ・マニアックス (ロマンアルバム)ジョージ・A・ロメロのゾンビ・サーガについてのファンブックである。
まさか、ここまでマニアックな本が出るとは思わなかった。
どれくらい売れるのだろうか?
ひとごとながら、心配になる。

現代的ゾンビ映画の創造者であるジョージ・A・ロメロのゾンビ・サーガとは、以下の作品である。

  • ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド
  • ゾンビ(ドーン・オブ・ザ・デッド)
  • 死霊のえじき(ディ・オブ・ザ・デッド)
  • ランド・オブ・ザ・デッド
  • ダイアリー・オブ・ザ・デッド
  • サバイバル・オブ・ザ・デッド

個人的には初期の3部作で完結していると思っていたが、ロメロ本人はそう思っていないらしい。
この本の一番の収穫は、各作品の制作に関する逸話とロメロのインタビュー(又聞きも多いが)だろう。
特に、初期3部作以降は、何を考えて作ったのか、謎だった。
狭い分野では神様だが、所詮は低予算ホラー映画の監督なので、あまり情報が入って来なかったからだ。

しかし、監督の考えを聞いても、ピンと来なかった。
あまりに社会派過ぎて、ホラーファンにはどうでも良い理由にしか思えない。
「ゾンビ」は消費社会への批判だというのは有名だが、「死霊のえじき」がブッシュ政権の、「ランド・オブ・ザ・デッド」が格差社会への批判と言われても、それでゾンビ映画が楽しくなるとは思えない。

「ゾンビ」の舞台であるショッピングモールのフロアの見取り図があったり、マニアックの名に恥じない充実度である。

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