ポジティブ心理学入門

ポジティブ心理学入門: 「よい生き方」を科学的に考える方法「幸せな未来は「ゲーム」が創る」で「ポジティブ心理学」という心理学の分野があることを知った。
大学で教わった記憶がないので、新しい分野かマイナーな分野なのだろうと思い、調べてみることにした。
心理学としては新しい分野のようで、科学として確立しようとする努力が伺われる。
科学では扱わない「価値観」を避けて通れないだけに、研究としては難しい分野だと思う。

「ポジティブ心理学」とは「『よい生き方』を科学的に考える方法」と本書では定義している。
従来の心理学は人間の弱さに注目し、治療に努めて来たが、人間の弱さと同じくらい強さに注目すべきだ、という考え方が根底にある。

「幸せ」という価値観に関係する研究なので、科学であることへの主張が強い。
ラインの超心理学に近いものを感じる。
科学としては未成熟だが、日常では十分利用出来る「良い人生の博物学」という捉え方もあるようだ。

現在のところ、因果関係ではなく統計的事実として研究がなされており、本書では以下の領域について解説している。
・ポジティブな主観的経験
・ポジティブな個人的特性
・ポジティブ制度

次のような事例は、何となく思っていることを、調査によって裏付けている。

習慣的に他人に感謝している人は、そうでない人より幸せだ。

他人の幸せを考えることのできる姿勢を持っている方が長い目で見て高い満足感が得られる。

「幸せ」に関する研究では、次の調査結果が報告されている。
・良好な社会関係が究極の幸せのための必要条件である。
・幸せは長生きに関係している。

ポジティブ思考の研究では、リスクを無視する問題はあるが、楽観には明らかな利点があるとしている。
人間が恐怖に打ち勝つために進化したのが「ポジティブ思考」かもしれない。

「幸せ」と「行動」の調査結果は、仕組みはわからないが、日常で試してみる価値があると思う。
ひょっとしたら楽しくなるかもしれないし。

感謝の手紙を送ることで生じるよい気持ち(幸福感)は確実に作り出せることが研究結果から明らかとなっているが、感謝の手紙の幸福感の作用は、数週間後には消えてなくなってしまう。(中略)
確かに、習慣的に他人に感謝している人は、そうでない人よりももっと幸せだということが知られている。

ポジティブ心理学は、心理学的観点から見たよい人生の展望を示している。よい人生の展望には、さまざまな人の持つ文化的な多様性や、そのニュアンスも考慮に入れる必要があるものの、よい人生を構成する要素として、次のことに関してはほとんど意見が一致している。

・ネガティブ感情よりもポジティブ感情を多く持っている。
・現在の生き方に満足している。
・未来に希望を持っている。
・過去に感謝している。
・自分が得意なことがわかっている。
・自分の才能や強みを活かして、充実感や、やりがいのあることを追求している。
・他人との密接な関係を持っている。
・集団や組織に対して有意義な関わり方をしている。

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