バイオレンス宗教コメディという感じの変わったTVドラマである。
ポップなセンスが素晴らしく、久しぶりに楽しませてくれるアメリカのドラマだった。
元ギャングのジェシーは、地元に戻り父親の教会を継ぎ、神父となる。
ある日、ジェシーは、相手を自由に操れる不思議な力を得る。
その力を使い、町の人々を救おうとするのだが・・・

小さな町の神父を中心に、ヴァンパイアや天使を巻き込んで、大騒ぎとなる。
バイオレンスが激しいが、あっけらかんとしていて、時には笑える。

キャラクターが良い。
いつも酔っ払っていて、滅法ケンカに強いが、良い牧師になろうと努力している主人公のジェシーは、とりあえずカッコいい。
いつの間にか教会に居候して、ジェシーの親友を名乗るキャシディは、実はヴァンパイアである。
でも、とてもいい奴で、このドラマの中で一番人間的である。
飛行機から飛び降りる時にメリー・ポピンズのように傘をさすが、なんの効果もなく、腕と顔以外が潰れてしまい、文句を言うところが笑える（ヴァンパイアなので再生するが）。
ジェシーの元カノのチューリップは、とにかく強い。
登場シーンから、カッコよさは秀逸である。
子どもたちと一緒に作った手製のバズーカ砲で、ヘリを撃ち落としてしまうのだ。

見ていても、どこに行きたいのかよく分からない。
新しい分野のドラマを目指しているのだろう。
当然続きがあるはずなので、今後の展開が楽しみである。

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