アイ・イン・ザ・スカイ

ポスター/スチール 写真 アクリルフォトスタンド入り A4 パターン2 アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場 光沢プリント「戦争は会議室で起こっている」という映画だった。
イギリスとアメリカの連合チームがケニアで指名手配のテロリストを発見する。
ドローンによる爆撃でテロリストを殺すことが出来るが、彼らが潜伏する家の前では少女がパンを売っており、爆撃を実行した場合、彼女が被害を受けるのは確実である。
さあ、どうする、というドラマである。

現代の戦争は、全く様相が違うことを実感する映画だった。
殺す相手がいるのはケニアだが、作戦を指示する軍人や政治家はイギリスやアメリカにおり、ドローンを操縦するパイロットもアメリカに居る。
作戦が失敗しても、イギリス人やアメリカ人は死ぬことがない。

この映画の中心になるのは、作戦を実行するかどうかの判断である。
作戦を実行するのは軍人だが、承認するのは政治家である。
テロリストの中にイギリス人やアメリカ人が含まれるため、爆撃を実行するための承認がたらい回しにされる。
政治家たちは、グレイな状況で責任を取りたくないので逃げ回る。
このあたりは、ほとんどコメディである。

一番頑張っていたのは、現地のスパイである。
スパイロボットを操作するため、テロリストのアジトのそばに居る必要のある彼だけが、体を張っていった。
また、少女を逃がすために、涙ぐましい努力をしていた。

ドローンはよく見る型だったが、スパイロボットが面白かった。
監視カメラを内蔵した鳥型や虫型のロボットである。
特に虫型ロボットは、止まっていると本当の虫にしか見えない。
是非とも1台手に入れたい逸品だった。

パンさえ売り切れれば、少女は店を畳んで家に帰るので、見ている方は早くパンが売り切れてくれと願う。
パンが1枚1枚売れるのを、ドキドキしながら見ることになる。

最後の方で、怪我をした少女を病院に運ぶために、テロリストたちがジープの武装を外して、少女と家族を乗せるシーンがある。
テロリストたちが一方的な悪ではないという、この映画のスタンスなのだろう。

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