ローガン

Logan [Blu-ray] - Importedアメコミ系ハリウッド映画のひとつであるXメン・シリーズである。
アメコミの映画化はどうも趣味に合わず、Xメンも2本観たが、ピンと来なかった。
でも、「ローガン」は予告編を観た感じでは、アメコミというより超能力少女逃亡モノだったので、観てみることにした。
立川シネマシティの爆音上映にも興味があったし。

Xメン・シリーズの前作を観ていなかったので、設定が良く分からなかった。
どうやら世界中から超能力者が居なくなって、かつては無敵だったウルヴァリン・ローガンもかなり弱っているようである。
運転手の仕事で金を稼ぎながら、かつてのリーダーであるチャールズを匿っている。
チャールズはかなりボケが進行しており、発作を起こすと強力なテレパシーで周囲の人間を麻痺させてしまう。
そんなローガンに少女の移送の依頼が入る。
その少女ローラは、ローガンと同じ能力を持つ新世代の超能力者だった。
ローラを追う組織から逃れ、3人は「エデン」と呼ばれる超能力者の楽園へ向かう

噂では、Xメン版「レオン」ということだったが、私としてはスティーヴン・キングの「ファイアスターター」を期待していた。
超能力を持った少女を連れて、悪い組織から逃げる設定は、まさに「ファイアスターター」そのままである。
途中で、農家に温かく迎えいられるあたりは、「ファイアスターター」へのオマージュがあったように思えるのだが。
ローラ役の女の子はとても可愛いのだが、あまりしゃべらない設定なので、感情移入しにくかったのが残念である。

立川のシネマシティは、音響にこだわった劇場で、この特殊な施設での上映を「爆音上映」と言う。
劇場で映画を観る大きなメリットは、その音響だと思っているので、以前から「爆音上映」には脅威があった。
本当なら、「マッドマックス」のような派手な映画を観たかったのだが、「ローガン」でも特殊な音響を楽しめた。
特に、チャールズが暴走して、周囲の人間を麻痺させるシーンでは、爆音で観ている方も麻痺させられたような気になった。
こういう映画館がもっと増えた欲しい。

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